未来塾通信 72


      人間には、いかんともしがたい能力の差が歴然とある
            

                   

未来塾のホームページにアクセスして下さり、ありがとうございます。未来塾の最新の情報は、ブログ『木洩れ日の庭から』で発信しています。ぜひご覧下さい。特に中高生の皆さんは、ブログのカテゴリー『中高生の皆さんへ』から、興味のある話題へお進み下さい。質問等はメールにて受け付けています。

未来塾は単なる席次争い、点数争いではない、より汎用性のある知識、学力の形成を目指しています。塾の選択を時間と月謝のみで判断するようなご家庭のお子様はお引き受けできません。部活で時間をとられ、規則正しく通ってこられない生徒さんも同様です。先生1人に生徒2〜4人の授業を「個別指導」と呼ぶ塾もあるようですが、当塾は、最大10名までの生徒さんを対象にした集団指導の塾です。入塾に際しましては、以上のことを御理解して頂くようお願い申し上げます。

尚、当塾は、テレビコマーシャルを打ったり、合格者数をあたかも教育力の成果のごとく宣伝して、不特定多数の生徒さんを集めることを目的とした塾ではありません。それでも、東大や京大に合格する生徒もいますし、国立大学の医学部へは21名が合格・進学しています。地元の上野丘・舞鶴高校の合格者は130名を超え、合格率は98%です。授業の中身は最新の方法論・学問的知見を取り入れています。たとえば、高校生の英語では対照言語学の成果をふまえて授業を行っています。どうぞ気軽にお問い合わせ下さい。

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保護者の皆様にお願いがあります。当塾では、文部科学省のカリキュラムに縛られることなく、自由に深く広く学習することを目標にしています。生徒さんは塾で毎週1時間〜3時間を過ごすことになりますが、その時間をどうか私に任せていただきたいのです。使う教材も、ありきたりのものではなく、私が選んだ取り組みがいのあるものにします。詳細はブログに譲ります。

その前に、まず私ができることとできないことをはっきりさせておきたいと思います。中学生の場合、各学校で上位25〜30パーセント(一学年200名として50〜60番)以内に入っている生徒さんを対象にさせていただきます。このレベルの生徒さんであれば、学力を伸ばすことができます。もちろんこれは目安です。

その理由は、ここ10年余りの間に、学力差が挽回不可能なほどに固定化してきたことが挙げられます。以前は平均的な学力を持った生徒に照準を合わせて授業をすれば、成績上位層の生徒の学力も伸ばせましたし、勉強が苦手な生徒の成績も上げることができました。ところが、今は学力における中間層(平均的な学力を持った生徒)が消滅しつつあります。二極分化が進み、照準を合わせるべき生徒がいなくなったのです。30年以上にわたり塾教師をやってきましたが、これは悲しむべきことです。さらに、『未来塾通信56』に書いた状況が追い討ちをかけています。

こういった状況の中で塾を続ける以上、何ができるかを考えました。未来塾は個人塾です。できることは限られています。その結果、向学心にあふれ、より高い学力を身につけたいと考えている生徒さんを、さらなる高みへと引き上げることならできそうだとの結論に至りました。

時間割、月謝等については『講義内容』をご覧下さい。ここでは概略だけお知らせします。小学生は英語専科。中学生は英語・数学及び『読解と言語表現法』の3教科。高校生は英語専科です。高校生クラスは日本一とは言いませんが、西日本一の英語塾を目指します。中学生の数学は、講義と個別指導を取り入れ、数学が得意な生徒さんが、どんどん先に進めるようにします。


                     お問い合わせはこちら >>> TEL 097−592−0815



■当塾は、生徒の皆さんに確かな学力をつけることを第一の目標にしています。授業に全く集中できないお子さんに躾をする場所ではありません。対価を払えば学力という商品を買えるはずだといった安易な消費者発想では、決して学力はつきません。学力をコンビニの棚に陳列している商品のように考える発想は、一筋縄では身につかない学力というものが、こどもたちの内面に大きく依存している点を見落としています。その学年にふさわしい内面を形成するのは、家庭の責任です。この点に関して、『消費者発想では子どもは育たない−ある象徴的な出来事』と題して『未来塾通信56』に私の考えを書きました。心ある保護者の皆様の参考になると思いますので、読んでいただけたら幸いです。
なお、入塾は先着順ですので、入塾を希望される方は、早めにお問い合わせ下さい。

■2015年、3月10日正午、京都大学の合格発表があり、『未来塾通信52:変質してしまった世界の中で − K君へ』のK君は、見事合格しました。おめでとう!Y君やM君を始め、心配していた生徒の皆さんに、この場を借りて報告させていただきます。


■尚、未来塾は中学受験のための指導は行なっていません。詳しくは、『未来塾通信29』をご覧下さい。


■未来塾の高校生クラス(英語専科)では、学校の教科書を先取り学習したり、定期テスト対策は行なっていません。詳細は『未来塾通信1』をご覧下さい)。質問はいくらでも受け付けますが、塾の授業が学校と同じ内容であれば塾の存在意義は失われてしまいます。将来役に立つ英語力を身につけ、全国でもトップクラスの英語力を持った高校生を養成することを目標とします。

■英語S.S Cardは完売しました。ご利用ありがとうございました。


■私たちのこれまでのライフスタイルは、人が等身大で人間らしく生きるために必要なレベルを超えて、様々な情報や経済的利益を追い求めるものでした。グローバル化する熾烈な競争(人を幸せにする競争と自己目的化した競争があることを考えれば、当然、国家による経済活動の規制が必要になります)の中で翻弄され、自分を見失い、精神的に追い詰められるまでになっていました。いわば文明の飽和点・臨界点を超えていたのです。2011年3月の東日本大震災および福島第一原子力発電所の事故の前、2011年の元旦に、私は未来塾の方針を書きました。その後、1月に霧島山系の新燃岳が噴火した時、私は友人に今年はとんでもない自然災害が起こり、日本社会がリセットされる年になるかも、とメールしました。まさか現実になるとは思いませんでしたが・・・・・。その時の私の予感と決意を塾の方針として書いたものが以下の文章です。そのまま掲載しておきます。


ーーーこれからの時代、私たちは生活と知の新しい座標軸をどこに見出せばよいのでしょうか。意図的にコントロールされた情報の中に見出すべきか。お金さえ持っていれば一人前の人間として扱われる消費社会の中に見出すべきか。私は、時間の蓄積を体感できる場、流行に左右されない確かな生活の実感をつかめる場として、里山に可能性を見出しています。四季折々の自然とゆったりとした時間の流れの中で、まず生活と知の基盤を立ち上げる。家族や地域といった極小の宇宙から世界へとつながる通路を、時間をかけてゆっくり見出せるのが里山だと感じています。拡大・成長の時代は、市場経済の論理を最上位に置き、地域の風土的多様性や文化的・歴史的な価値は省みられませんでした。しかし、私たちは現在、人類史の中での大きな構造変化に直面しています。すべての人が同じタイムテーブルの上で競争させられるのではなく、一人一人が固有の創造性を発揮する文化的創造の時代に遭遇しているのです。市場原理を信奉する多店舗展開の教育産業はとっくの昔に役目を終えています。そのことをはっきりとアナウンスするべきです。未来塾は一貫して、流行のイデオロギーから距離を置き、いつの時代にも通用する本物の学力をつけることを目標としてきました。そして、あえて主流にならないことで30年間続いてきた里山にある私塾です。2011年からの未来塾の方針は、「里山の私塾から世界へ。そして再び里へ」とします。入塾に際して、面倒な手続きはありません。一緒に勉強してみたいという人を募集します。詳細は、直接塾に来られるか電話またはメールでお気軽にお問い合わせください。
(2011年:元旦)ーーー


■ 私は知的能力に基づく序列を、人間生活の一定の範囲内で、避けがたいものとして肯定します。肯定しなければ、ある問題をめぐって認識の優劣を競うこともできなければ、ある知的な仕事を他よりもすぐれたものと判断することすらできません。人間の宿命的ともいえる差異を観念的に否定してみたところで、評論家的な無責任さと、お決まりのヒューマニスティックな人間観にたどり着くだけです。どんな階層の、どんな境遇の人であろうと、人はそれぞれの強いられた条件の中で闘い、時には傷を負い、挫折しながらも、自分にとっての生の意味をつかみとっていけるような意志と断念とが背中合わせになった生きる知恵と復元力をもっているというのが、30年間にわたって塾教師をやってきた私の基本的な人間了解です。学力に関して言えば、問いが生まれる前に答えを与えることで、子どもが一人一人の自発性で知っていくことを商業主義の精緻なシステムが肩代わりしていることを自覚しなければ、学力低下に歯止めをかけることは困難です。喜びをもって生きるということのなかには、能率的に無駄を省くわけにはいかないことがあります。尚、未来塾は私(杉崎徹)が個人で主宰する塾であり、全国チェーンのプリント学習塾でもなければ、予備校講師の授業(欠陥が非常に多い)を配信するレンタルショップでもありません。生徒の迷いと焦燥に向き合い、試行錯誤と長い逡巡の過程に寄り添うことで生徒が知的に自立できるように支援する塾です。


受験は、こどもたちの将来にわたる学習観・人生観を形成する上で大きな影響力を持っています。受験を、合格に有利な知識を効率的に習得する情報戦だと考えるか、それとも失敗や試行錯誤を通して、自らの限界と可能性を知り、自立するための機会と考えるかでその後の人生が大きく異なってきます。前者は、何よりも効率を重んじるため、「勉強は面白くなくて当然。意味をいちいち考えたいとも思わない。勉強はやった者が勝ち、やらなかった者が負ける作業だから、やりやすいほうが楽だ」と考えるようになりがちです。学習する価値があるのはテストに出るところで、出ないことを学習するのは時間の無駄だという効率主義万能の考えをもったまま、大学生や社会人になる傾向があります。しかし、肝心な学習の動機付けを外部の第三者にゆだねているため、成績が思うように伸びないと、それを他人のせいにして突然勉強をやめてしまう可能性があります。一方、後者はイメージを思い描いたり、すでに知っていることとの関連を考えたりするので一見非能率のように見えます。しかし、疑問を解決するためにどのレベルの理解力が必要なのか試行錯誤しながら、「自分の判断」を基準に学習を進めるので、学習範囲が広がり、面白さが解ってきます。楽しく勉強しているので、人に教えるのも上手です。結果よりも、考えている過程そのものを楽しめるかに関心があるようです。現在では、成績優秀者も、よく見るとこの二つのタイプに分けられます。未来塾では、受験を自立への契機だととらえ、こどもたちが見かけ上優秀者であるよりも、時間がかかっても確実に知識が蓄積され実力がつくように、後者の観点からの指導を30年間一貫して行ってきました。そのための最低条件が、個人塾のスタイルを守るということであり、分教室を作らないことだと考えています。